参照 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bjd.19564
新型コロナの初期症状。無症状でも。
新型コロナウイルスにかかった4人に1人が、初期症状として舌や手足に上記のような変化が見られたと、スペインの皮膚科学会で報じられました。
コロナ舌の特徴としては以下のようです。
- 肥大して、下苔が黄色みがかって、はんてんがある。
- 歯の跡がくっきりで舌がギザギザ
- 地図状の舌苔のハゲがある。
東洋医学では見た目、匂い、体の部位、脈など、さまざまな体の部位を見て、体の状態を判断します。
舌をみる事は『舌診 ぜっしん』と呼ばれています。
1、肥大(胖舌 はんぜつ)
いつもより舌が大きく膨れ上がっている状態です。
ブヨブヨと水分が多いイメージです。
上記の場合は赤い色味が強く、体に熱がこもっている状態の胖舌です。
中央の苔が左右共通して黄色みが勝っています。
はんてん、黄色みも熱証です。
食欲があってもやる気が出なかったり等の症状が出たりします。
お酒を飲みすぎる人や内蔵機能の低下でも肥大します。
3、地図舌
こちらも高熱が出たりする時の特徴的な舌です。もちろん新型コロナ限定ではありません。
2、歯の跡で舌ギザギザ(歯痕舌)
舌の外側にギザギザと歯の跡がついている状態です。
これは『跡がついてしまう原因』に注意しなければなりません。
大きく分けて2パターンあるかと思います。
1、舌の肥大、胖舌(はんぜつ)によるギザギザ舌。
舌が大きく肥大してしまったために、口の中でぎゅうぎゅうと、痕がついてしまっている熱証の時。
これはいわゆる『コロナ舌』であったり、体調で『体に熱や水分が滞ってこもっている状態』でも見られます。
- 赤みが強い
- ブヨブヨと大きい
- 赤いブツブツが目立
- 下苔が黄色みが強いか
などで区別できるかと思います。
2、意外と多い舌がギザギザの人。熱証以外の原因。
実は意外と舌がギザギザで歯の痕がついている方、とっても多いのです。
このコロナ舌のニュースを見て焦った方も多いのではないでしょうか。
『普段の舌のポジションを下顎につけている人』もこのガタガタの舌になってしまうのです。
体の特徴としては、胃腸が弱い、肩こりが長期間、呼吸が浅い、顎が梅干し状に下の歯並びがガタガタ。等。
舌にブヨブヨとした厚みがなく、上の特徴がある方は、『もしかして、コロナかも?」と、すぐに焦らずに。
まとめ
肥大舌、歯痕舌、地図舌、いずれの舌の形状も、コロナ限定ではありません。
それぞれ体の状態で舌に現れる状態です。
ただ、全てが一致したり、不調がある場合は注意しましょう。
コロナは熱証が強くでるようですね。
熱証の他の特徴としては、『脈が早い』『多汗』『口が乾く』『脱力感』『顔が赤くなる』などがあります。
上記の所見がなくても、ピリピリしたり、味覚に変化があったりいつもと違う症状があった場合はまずは専門機関にご相談ください。